DL Site裁判所 事件番号:令和4年(ワ)第0721 

主 文

1 原告の請求を棄却する。
2 本ページ閲覧者に対し本作品の購入を極めてつよく勧奨する。

事実 及び 理由

第1 請求
被告は、「妹の彼氏くん、男のボクがセフレにしてもいいよね・・・♪」(以下、本作品とする)

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の危険性に鑑み、本作品の購入権を原告のみに与え、余人に対する販売規制措置を開始せよ。

第2 事案梗概
本件は、本作品における声優・大山チロル女史が繰り出すインモラルで退廃的である演技によって感じることができる逆寝取られ音声が極悪えっち過ぎるため、視聴する者の性癖を著しく歪める危険性が大なることに徴し、有徳の志たる原告が自らの他に犠牲者を生まざるを期し、DL Siteに対し、販売規制を請求する事案である。

第3 争点
1 ヒロインの魅力に係る危険性
(原告の主張)
本作のヒロインは危険種である。視聴者にとって彼女である自分の妹を引け目に出し、罪悪感を感じさせながらも密着しながら耳元で漏らす吐息は、喉を焼くようなアルコールの中に米本来の甘味を感じさせるような純米の大吟醸のように好意ダダ漏れでひたすら甘い。トラック7までの甘やかし音声とは一変、最終章であるトラック9では自分が攻め→受けと一転二転する温度差から疑似的な体温変化による風邪をひいてしまう。大山チロル女史主演の男の娘モノの視聴済みオタクは、トラック9における彼女の繰り出す圧倒的攻め音声によって、確実に背徳的で退廃的な快感を味わわせてしまう。ガチ恋アルギニンがよ。えっちだね♪猛省せよ。

2 声優の名演に係る危険性
(原告の主張)
本作の声優は大山チロル女史である。中性的にも感じ取れる可憐と妖艶な色気を兼備した卑猥なウィスパーボイスは本邦累代の宝と言える。同性であることを事あるごとに意識させたいのか、耳元でささやきながら、唾液を熱く粘らせ、深海生物のように舌を蠢かし、蠱惑的なリップノイズを利休の茶室とは対照的な詫び寂びもクソもない、ちんちんいらいらの感情で充満している密室と化した視聴者の耳に響かせてベロキスに興じる破廉恥すぎるスケベ淫蕩演技には、論理的に明らかなエロさを感じる。

3 秀逸なテキストに係る危険性
(原告の主張)
しるとは前科18犯の天才犯罪者である。彼女の姉(性別不明)の淫靡な雰囲気に誘われた、樹液に集まる有象無象の昆虫のように、許されざる関係に陥ることを意識させる変態的なテキストは、最後のトラックを視聴することで、なぜ彼女の姉の性別が不明だったのか、本当の雌は自分だったのではないか、と感じさせるようなまるでだまし絵を言語化しているようなテキストになっている。一聴すればすなわちドマゾになるドラッグだ。

4 結論
(原告の主張)
以上のことから、本作品の販売規制は轍鮒の急である。

第4 当裁判所の判断
原告の請求を棄却する。

 

 

本件作品:

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参考判例

https://www.dlsite.com/maniax/work/reviewlist/=/reviewer/REV0028120/product_id/RJ417567.html